資生堂のARアプリやWebを使ったメイク関連のサービスがよくできている件
カテゴリ : Webの話題資生堂のデジタル技術を取り入れたサービスに興味を持って調べてみたらおもしろかった話です。
女子の皆様はすでにご存知なあれやこれなのかもしれませんね。私は男ですので化粧とかよくわかりませんが、それでも感心してしまうサービスがいろいろあります。
全体的にうまいことARとか顔認識とかのデジタル世界の技術を取り入れて、しかも個人の好みや生活が多様化したいま風なニーズに対応しています。
メイクのHowto共有アプリmisette
- misette
https://www.misette.tips/
misetteはユーザー間でメイクの方法や裏技を共有できるアプリです。料理のレシピサイトのクックパッドがメイクでやるとこんな感じでしょうか?
顔のパーツごとに検索したり、フォローやコメントなどSNSに近い機能もあります。
資生堂の狙いはプレスリリースに書かれています。
スマートフォンで化粧品を試せるアプリ
- SHISEIDO ワタシプラス カラーシミュレーション
http://www.shiseido.co.jp/products/color_app/
カラーシミュレーションは自分の顔をスマートフォンのカメラで写して200種以上の化粧をバーチャルで試せるアプリです。最近リアルタイムに合成するAR機能も追加されました。
遊んでみるだけでもおもしろそうです。試した商品はそのままオンラインショップで買うこともできます。
バーチャルメイクでテレワーク
AR技術でSkypeで会話をする際に化粧をしていなくてもカメラの向こうではばっちり化粧をして見えるというソフトウェアです。
仕掛けはカラーシミュレーションに似ていますが、こちらはテレワークで働く女性がTV会議をするときに使うことが想定されています。
資生堂のシミュレータ技術をもとに日本マイクロソフトからのSkype関連の技術支援を受けて開発されたようです。
TeleBeautyは試験運用中で、将来の展開は未定とのことです。
でも、これって化粧品の売り上げが落ちないの? と私なんかは思ったわけですが、そこのところはこのページに書いてありました。
反対というよりも、懸念の声は当然ながら出ました。弊社の中でも「そもそもバーチャルメイクはいいものなのか?」という議論もあって、店頭で化粧品が売れない原因をつくるのではないか、と。でも、「テレビューティー」を使えば、新しい化粧品を試してもらう機会にもなる。たとえば、普段はつけない赤系のリップが似合うことに気づく人がいるかもしれない。化粧の幅が広がる可能性を秘めているとも考えられます。
今後、たとえば「この口紅は、マキアージュの何番ですよ」とサジェストしたり、ECサイトに飛んで次の日には商品が届いたりするサービスを導入するのも楽しそうですよね。
なるほどですね。
タブレットを使って笑顔の練習
- JAL、資生堂の「笑顔講座」のデジタルコンテンツ化に協力
http://press.jal.co.jp/ja/release/201606/002711.html
こちらはタブレットに自分の顔を写して笑顔の練習をするソフトウェアです。なんとCAはこんな練習をしているんですね。笑顔に点数が表示されるなんてゲームのようでおもしろそう?
メイクアップアーティストが自分に合わせたメイクを提案してくれるサービス
- ARTIST KIT
https://www.shiseido.co.jp/playlist/program/
メイクアップアーティストを選んで質問に答えて自分の写真を送信すると、自分に合ったメイクの方法と化粧品のセットが送られてくるというサービスです。
ここまで個人に丁寧に合わせたサービスってなかなかありません。これは届くと嬉しいでしょう。
実際に使ってみた人の記事は男の私が読んでも興味深いです。
まとめ
資生堂のデジタルを取り入れたサービスはまだほかにもあるようですが、今回はこんなところです。
もともと対面販売で培ったノウハウもあり一朝一夕ではないのでしょうけれど、個人の嗜好が細分化していると言われますが、そういうニーズに応えた上で価格的にもリーズナブルでビジネス的に成立させているし、考え抜かれていると思います。
技術や大量のデータを使ったアプリの開発は中小企業が真似をするには難しいものもありますが、最後のアーティストキットのアプローチなんかは参考にできるビジネスも多いのではないでしょうか。
(中井)
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